バイオリンの弓の「毛替え」をしてもらいました。
古くなるとキューティクルが剥がれ滑ったり、汚れも付いてきます。
お店に持参すると、約一時間ほどで張り直してもらえます。
演奏会が近いので、その前に ということで。
より良い音色を出したいのは誰もが思うことですが、少しでもウデを補ってくれることを期待しつつ、藁をもすがる気持ち?で良い毛に奮発します。
以前にも書いたかも知れませんが、モンゴルの白馬の尻尾の毛が使われています。
その中でも弓に適した質の良い毛だけを選別し、熟練された技術者が張ります。
これで150~160本ほどの毛があります。
お馬さんの尻尾って、随分と透き通っているのですね。一本一本は本当に細いです。
新しい毛は弦に滑って音にならないので、これに松脂を付けて引っかかりが出来るようにするのです。
ツルンと禿げた尻尾のお馬さんを想像したら可笑しくなりますが、実際はどうなのでしょう?